実際の業務に携わった経験のことを「実務経験」といいます。求人を募集している企業では実務経験を重視することが多いんですが、それは即戦力になるか期待されているからなんですね。
実務経験が重視される場合は、過去に同じ業務をしたことがあり手順やノウハウを理解している必要があります。自分の能力がその求人の基準に達しているかどうかを見極めてから、応募するかどうかを判断しましょう。
正社員として働いた経歴だけが実務経験に含まれるわけではありません。派遣やアルバイトも含まれます。ただ、アルバイトよりも派遣の方がアピールしやすいという面はあります。なぜなら、派遣は正社員と全く同じ業務ではないものの、その仕事に必要な業務を経験していると見なされるのに対し、アルバイトは正社員とは同等の仕事ではないと見なされるからです。
「資格があると就職や転職が有利になる」とよく聞きますよね。しかし、状況によっては資格よりも実務経験が優先されることもありますよ。勉強して資格を取得しても、実務経験がなければ十分な仕事はできないからです。特に中途採用は即戦力としての働きを期待されるため、実務経験が重視される傾向があります。
とはいえ、すべての企業がそうだというわけではありません。資格がなければ仕事が成り立たない場合は実務経験よりも資格が重視されます。
募集要項に実務経験の年数が記載されていることがありますが、これはあくまでも目安です。それに、勤務先が違っても同じジャンルであれば合算できますよ。
新卒は実務経験よりも人柄や適性、将来性が重視されます。企業によっては職務経歴書の提出を求めるところもありますが、その場合は学生時代のアルバイトの経験を伝えるといいでしょう。
エンジニアの場合、「実務経験=プログラミングができる」と考えている人もいますが、それだけでは不十分です。クライアントの要望をヒアリングしたり、仕様を提示したりすることもあるので、そのような経験があるかどうかも問われます。
また、設計書を基に必要な機能を満たすシステムを実装する能力や設計書に書かれた要件をプログラミングに落とし込む能力、様々なセキュリティ要件を遵守した開発ができるITリテラシー、Gitと呼ばれるバージョン管理ツールの使用能力なども求められます。そのため、それらを含めた上で「実務経験があるかどうか」が問われているのです。
フリーランスは営業活動や事務作業などの業務もこなさなければなりません。本業に専念したいならフリーランス向けのエージェントを利用することをおすすめします。手厚くサポートしてくれるので、依頼された案件に注力できますよ。
案件は様々な方法で探せるので、どれが自分に合うのか考えてみてくださいね。効率よく探したいなら求人サイトが、スキルに合う案件を探したいならクラウドソーシングがいいですよ。最近はSNSを利用して探す人も増えています。
フリーランスとして活動するなら大体3年程度の実務経験を積んでおいてくださいね。仕事の流れや案件ごとに必要なスキルを理解できるようになるのがその年数だからです。フリーランスに転身しても困ることはほとんどありません。